【RENOVATION OF THE YEAR 2022 受賞作品】
年月を重ねた古材が生み出す深いブラウンに合わせたブルーグレー・オレンジのLDKの内装は、施主様がこだわり抜いた空間。コンセプトはミッドセンチュリーです。全国の骨董品・アンティークショップ巡りがお好きな施主様のチョイスが、築100年超の古民家に新たな魅力を付加しました。
工事は、これから永く住まい続けるために大切な該当部の土台補強からスタート。そして古民家+新潟の冬の厳しい寒さをカバーするため新たに断熱材を入れ、ガスストーブ設置の為にガス口も新設しました。
今回このLDKを「人が寄り合うような、家の中心としての空間」にしたい、というご希望のもと、壁に向かっていたキッチンの位置を変更しオープンキッチンに。ステンレスキッチンが内装や家具と相まって、お洒落カフェのようなデザイン性を実現しました。また以前廊下だった部分をLDKとして拡張したので、より広々とインテリアを楽しめる憩いの場となりました。
窓に新たに採用した木製サッシは、外部の優しい下見板の風合いにマッチしています。枠の一部を内部の壁と同じオレンジ色に塗装することで統一感を持たせながらもアクセントをつけてくれます。
歴史的価値の高い大正時代の古民家を住み継ぐ中に、さらにアンティークの魅力と「住みやすさ」「現代デザイン」の融合という付加価値が生まれました。